
営業現場の効率化や成果の見える化を実現する手段として、SFA(営業支援システム)への注目が高まっています。とくに2025年は、AI機能やモバイル対応の進化により、従来のものとは異なる機能性が求められる時代に突入しています。しかし、機能が豊富であるほど「どのツールが自社に合うのか」「導入後に現場に定着するか」といった悩みを抱える企業も少なくありません。
この記事では、SFA導入を検討している方に向けて、基本知識から選び方のポイント、2025年におすすめの最新ツールまでをわかりやすく解説します。自社の営業体制にフィットするツールを見つけるために、選定の視点と比較のポイントをしっかり押さえましょう。
SFAを選ぶ前に知っておきたい基礎知識

SFAは導入すれば成果が出るというものではありません。まずは基本的な仕組みや役割、似た概念との違いを理解することが重要です。この章では、SFAの概要やCRM・MAとの違い、導入によるメリット・デメリットについて整理し、ツール選定前に押さえておくべき基礎知識を解説します。
SFAとは?
SFA(Sales Force Automation)とは、営業活動を効率化し、データに基づいた営業管理を可能にする営業支援ツールのことです。営業担当者が日々の商談や進捗状況、顧客とのやりとりを記録・共有することで、上司やチーム全体が状況を可視化し、適切な指示や改善策を打ちやすくなります。蓄積された情報から成約の傾向や課題を分析することも可能で、属人化しがちな営業活動の仕組み化に貢献します。
これにより、成果に直結する行動の再現性が高まり、営業力の底上げを図ることが可能です。報告業務の簡素化や商談漏れの防止にも役立つため、営業現場だけでなくマネジメント層にも多くのメリットがあります。
CRM・MAとの違い
SFAとよく混同されやすいのが、CRM(顧客関係管理)やMA(マーケティングオートメーション)です。
CRMは、主に顧客との関係性や履歴を一元管理し、顧客満足度やリピート率の向上を目指すツールです。一方、MAは見込み顧客を育成するための施策を自動化し、マーケティング活動の効率化を図るものを指します。
これに対して、SFAは営業プロセスの管理と支援が中心で、顧客と向き合う営業担当者の業務を支える役割を持ちます。つまり、MAが顧客を育て、CRMが顧客をつなぎ止め、SFAが実際の営業行動を後押しするという役割分担がなされているという事です。近年はこれらの機能が統合されたツールも多く、目的に応じた使い分けが求められます。
SFA導入で得られるメリット
SFAツールを導入する最大のメリットは、営業活動の「見える化」と「標準化」です。営業担当者が各商談の進捗や顧客対応の履歴を記録することで、個々の行動がチーム全体に共有され、マネジメント層はデータに基づいた判断がしやすくなります。
たとえば、受注率の高い営業パターンを分析して他のメンバーに展開することで、組織全体のパフォーマンス向上が見込めます。また、進捗管理やタスク管理も一元化されるため、報告や日報作成の工数が減り、営業活動に集中できる時間が増えるのも魅力です。
蓄積されたデータをもとに予測やKPI管理を行えば、戦略的な営業活動の立案にも活用できます。属人化のリスクを減らし、新人営業でも再現性のある営業ができるようになる点も、企業にとって大きなメリットです。
SFA導入で得られるデメリット
一方で、SFAの導入にはいくつかの注意点やデメリットも存在します。まず挙げられるのは、導入初期のコストや設定・教育にかかる時間と労力です。多機能なツールであるほど初期設定や運用設計が複雑になり、現場が混乱する可能性があります。
操作が難しいと感じられれば、現場の営業担当者が入力を面倒に思い、定着しないまま形骸化してしまうケースもあります。特に入力の手間が大きい場合、「SFA=余計な作業が増える」という認識になりやすく、逆に業務効率が落ちることすらあるので注意が必要です。
社内の既存システムとの連携が不十分であると、二重入力の手間が生じることも。導入を成功させるには、選定時点で現場との相性をしっかり見極め、定着に向けた運用サポートやトレーニング体制も整えておくことが重要です。
SFA導入で成功するためには?6つのポイント

SFAツールの導入で成果を上げるには、機能や価格だけで選ぶのではなく、自社の営業スタイルや組織体制との相性を見極めることが重要です。ここでは、選定時に押さえておきたい6つのポイントを紹介します。使いやすさ、連携性、サポート体制など、多角的な視点から判断することで、導入後の定着と活用がスムーズに進みます。
使いやすいか(UI・UXが優れているか)
SFAツールを導入する際、最も重視すべき要素のひとつが「使いやすさ」と「ユーザーインターフェース(UI)・ユーザーエクスペリエンス(UX)」です。どれだけ高機能なツールであっても、操作が複雑であれば、現場の営業担当者は利用を避けがちになります。特に営業活動中に頻繁に利用する機能、たとえば商談登録や進捗更新、顧客情報の確認などが直感的に行えるかどうかは重要な評価基準です。
画面遷移のしやすさや項目の配置、入力補助機能の有無なども、日常業務の中でストレスなく活用するために不可欠です。UIUXに配慮されたSFAツールであれば、入力の手間が減り、記録の精度や量も向上します。結果として、蓄積されたデータの質が高まり、マネジメントや分析の有効性も上がるのです。導入前には、トライアルやデモ版を通じて実際の操作性を確認することをおすすめします。
スマホやフィールド営業への適応性があるか
近年の営業活動では、オフィスに常駐するスタイルから、外回りやリモートワーク、現場対応など、より柔軟な働き方が求められています。そのため、SFAツールがスマートフォンやタブレットに対応しているかどうかは非常に重要なポイントです。
たとえば、訪問先からそのまま商談メモを入力したり、移動中に顧客情報を確認できたりすることで、業務効率が格段に向上します。特にフィールド営業が中心の企業にとっては、モバイル対応の充実度が、SFAの実用性を左右するといっても過言ではありません。
オフライン環境でも入力できる機能や、音声入力対応などがあると、さらに利便性が高まります。導入時には、単にモバイルアプリがあるかだけでなく、操作性や同期の安定性、画面構成の最適化まで確認しておくことが重要です。現場にとって使いやすい設計かどうかを見極める視点が、SFAの定着を左右します。
他システムとの連携性があるか
SFAツールを導入する際には、既存の社内システムとの連携性も重要な評価ポイントとなります。多くの企業では、顧客情報をCRMで管理し、マーケティング施策はMAツール、売上管理は会計ソフトやERPといったように、業務ごとに異なるツールを併用しています。SFAがこれらとスムーズに連携できることで、入力や確認作業の手間が大幅に削減され、情報の一元管理が実現します。
たとえば、SFAで商談情報を更新すると、自動的にCRMに反映されたり、受注データが会計ソフトに連携されたりすれば、二重入力のリスクや工数を減らすことができます。APIやCSVインポート機能の有無もチェックポイントです。
クラウド型のツールであれば連携性が高い傾向にありますが、実際にどのシステムと連携できるのか、ベンダーに事前確認しておくことが不可欠です。業務のつながりを意識した導入が、定着と活用を後押しします。
機能と料金のバランスが良いか
SFAツールの導入にあたっては、機能と料金のバランス、すなわちコストパフォーマンスを冷静に見極めることが求められます。料金体系は、大きく分けて月額定額制、ユーザー課金制、機能別のオプション追加型などがあります。
初期費用が不要でも、ユーザー数やデータ容量によっては、トータルコストが高額になることもあります。反対に、一見高額に見えるサービスでも、導入支援やカスタマイズが充実していれば、結果として定着率が高まり、投資対効果が高くなるケースもあります。
必要のない機能まで含まれていないか、自社にとって過剰なスペックでないかも重要な視点です。可能であれば、料金と提供機能を一覧で比較し、複数ツールの見積りを取って検討することをおすすめします。コストだけにとらわれず、長期的な活用効果を見据えた選定が成果につながります。
サポート体制・導入支援サービスの内容
SFAツールの導入は、システムを導入するだけで終わるものではありません。営業現場への定着や、運用ルールの整備、トラブル時の対応など、導入後のサポート体制が成果に直結します。
とくに操作に慣れていないメンバーが多い企業では、初期の導入支援が充実しているかどうかが非常に重要です。たとえば、導入時の初期設定支援、利用マニュアルの提供、トレーニングの有無、社内向けセミナー開催の可否などが挙げられます。
導入後も問い合わせ対応のスピードや、トラブル発生時のリカバリー支援が迅速であるかも、安心して活用する上で欠かせない要素です。ベンダーによっては、専任の担当者が継続的にフォローしてくれるプランを用意していることもあり、こうした継続支援の有無が運用フェーズでの成果に大きく影響します。単なる機能だけでなく、サポート力もSFA選定の重要な基準です。
セキュリティとコンプライアンス
SFAツールには顧客情報や商談内容、売上予測など、機密性の高い営業データが多数登録されます。そのため、セキュリティ対策が十分に講じられているかどうかは、選定時に必ず確認しておくべき項目です。たとえば、データの暗号化、アクセス制御、IPアドレス制限、操作ログの記録、2段階認証などの機能が備わっているかを確認しましょう。
クラウド型の場合、データセンターの所在やISO/IEC 27001(ISMS)などの国際認証取得状況もチェックポイントです。加えて、個人情報保護法や業種特有の規制(金融業界や医療業界など)への対応実績があるかも重要です。
従業員による誤操作や内部漏洩を防ぐための設定機能が用意されているかどうかも、導入後の安心感に関わってきます。SFAは営業の中核システムだからこそ、セキュリティとコンプライアンスへの配慮は欠かせません。
おすすめのSFAツール20選!【2025年】
SFAツールは機能や価格、サポート体制に大きな違いがあり、自社に合う製品を選ぶには比較が欠かせません。この章では、2025年時点で評価の高いSFAツールを20社厳選し、対象企業規模やAI機能、定着率の高さなどに着目して紹介します。目的や業務スタイルに応じて最適なツールを見つける参考にしてください。
ツール名 | 主な特徴 | 料金プラン |
---|---|---|
ネクストSFA | MA/SFA/CRM/BI一体型。直感的UIと高い定着率。 | 要問合せ(基本利用料+ユーザー利用料(11ユーザー以上) |
GENIEE SFA/CRM | 国産SFA。使いやすいUI、モバイル対応、24時間サポート。 | 月額3,480円〜(10ユーザー) |
Salesforce Sales Cloud | 世界的シェア。AI搭載。高機能・高カスタマイズ性。 | 約月額3,000円〜60,000円/ユーザー |
Mazrica Sales | AIで次の行動を提案。入力負荷が少なく、分析力と使いやすさを両立。 | 月額5,500円/ユーザー〜 |
eセールスマネージャー | 日本営業に最適。一括入力・多画面反映、スマホ対応、サポートも充実。 | 月額3,500円〜 |
NICE営業物語 on kintone | kintoneベースのセミオーダー型。専用アプリ・業種別テンプレートが豊富。 | 月額1,800円/ユーザー(10ユーザー〜) |
GRIDY SFA | シンプルな操作とグループウェア連携。中小〜大規模まで幅広く対応。 | 定額制・ユーザー数無制限 |
WaWaFrontier | 日報入力の効率化、行動分析・名刺管理。モバイル対応で外出先でも便利。 | 月額1,000円/ID(初期費用不要) |
ホットプロファイル | 名刺管理・営業支援・見込み顧客発掘が1つに。Sansan連携・地図連携が特徴。 | 月額2,500円〜/ユーザー |
Sansan | 法人向け名刺管理。営業活動の接点管理に強み。Salesforce連携可能。 | 要問合せ(従量制あり) |
戦略箱ADVANCED | 日報中心のSFA。定着率重視、シンプル設計と低価格が魅力。 | 月額2,000円〜/ユーザー |
Sales Hub | HubSpot提供の無料SFA。CRM・MAと連携可能。UIが直感的。 | 無料プランあり、有料は月額5,400円〜 |
Knowledge Suite | 名刺・SFA・グループウェアが統合。ユーザー数無制限で定額。 | 月額50,000円(ユーザー数無制限) |
cyzen | フィールドセールス特化。GPS・写真・報告連携で外回り営業に最適。 | 月額980円〜/ユーザー |
Translead CRM | 中小企業向け低価格CRM。案件・名刺・営業履歴が一元化可能。 | 月額1,650円〜/ユーザー |
Report@ | 日報・案件進捗・報告共有を簡単に。営業活動の見える化に貢献。 | 月額1,500円〜/ユーザー |
UPWARD | 地図ベースの顧客管理。訪問効率を最適化。モバイルファースト設計。 | 月額3,000円〜/ユーザー |
Zoho CRM | 世界180カ国で展開。拡張性とコストパフォーマンスが高い。 | 無料プランあり、有料は月額1,680円〜 |
Sales Force Assistant | 営業活動の可視化・AIアドバイスが特徴。テンプレ入力で負荷軽減。 | 月額3,000円〜(パッケージ版あり) |
JUST.SFA | 中小企業向けSFA。商談・案件管理に加え、売上・活動分析も可能。 | 月額5,000円〜(要問合せ) |
ネクストSFA

ネクストSFAは、MA・SFA・CRM・BIといった機能を一体化し、新規リードの獲得から受注後の顧客フォローまでを一貫して管理できるクラウド型営業支援ツールです。操作画面は直感的に使えるデザインで、ドラッグ&ドロップによる案件管理が可能なため、ITリテラシーに自信がない方でも迷わず使える点が特長です。
導入後の継続率は約98.6~98.7%と非常に高く、メール・電話・訪問・Web会議などを通じた無料サポートも充実しており、導入後の定着をしっかり支援する体制が整っています。
freee・Sansan・マネーフォワードといった外部サービスとの連携も可能で、営業・マーケティング・バックオフィス間の情報共有をスムーズにします。実際の導入企業からは「業務効率が50~100%向上した」という声もあり、商談の見える化やタスク共有といった幅広い営業スタイルに柔軟に対応できる点が高く評価されています。
GENIEE SFA/CRM

GENIEE SFA/CRMは、国産のSFAとCRM機能を一体化したクラウド型ツールで、わかりやすく操作しやすいシンプルなUIが魅力です。商談の進捗を直感的に操作できるドラッグ&ドロップ機能や、スマホからも入力しやすいモバイルアプリに対応しており、ITに不慣れなユーザーでも安心して導入できる設計となっています。
価格は10ユーザーで月額3,480円からと手頃で、業界トップクラスのコストパフォーマンスを誇ります。6,300社以上の導入実績を持ち、定着率も99%と非常に高く、サポート面も万全です。24時間以内のチャット対応や、専任カスタマーサクセス担当による伴走支援など、導入から日常運用まで安心して利用できる環境が整っています。
機能面では、名刺スキャン、地図連携、フォーム入力、さらにはSlackやChatworkとの連携など、営業活動の効率化を支える幅広い機能が搭載されています。オムロンをはじめとする大手企業でも活用されており、SIer、製造業、人材業界、教育業界などさまざまな業種で成果を上げています。たとえば、ある導入企業では商談数が数倍に増え、営業管理の可視化により会議の質が大きく向上したという事例もあります。高い定着率と導入効果が魅力の、幅広い企業にフィットするSFAです。
Salesforce Sales Cloud

Salesforce Sales Cloudは、世界的なシェアを誇るAI搭載型のクラウドSFA/CRMプラットフォームです。ユーザーあたり月額25ドルから利用でき、最大で500ドルの高機能プランまで、用途に応じた複数のエディションが用意されています。基本機能としては、案件管理、顧客情報の一元化、商談分析、そしてAIによる予測機能(EinsteinやAgentforce)などがあり、業界や企業規模を問わず柔軟に対応できる点が大きな特長です。
メールや電話ツール、Slack、AppExchangeとの連携をはじめとしたカスタマイズ性の高さにも定評があります。オフライン対応のモバイルアプリも提供されており、外出先や移動中でもスムーズに営業活動を行うことが可能です。
一方で、機能が豊富なぶん、初期設定や運用にある程度の専門知識や工数を要するため、導入にあたっては社内のIT体制やサポート体制の整備が求められます。コスト面でも中小企業にはややハードルが高い場合があります。しかしながら、AIを活用した高度な分析機能や豊富なエコシステムにより、データに基づいた営業戦略を強化したい大手企業や成長志向の企業には非常に強力な選択肢となります。
Mazrica Sales

Mazrica Salesは、AI機能を活用した国産のクラウド型SFA/CRMで、営業活動における「次に何をすべきか」を自動で提案してくれるのが大きな魅力です。案件や顧客情報、スケジュールの管理などを一つの画面でまとめて確認できる設計で、名刺スキャンやメール連携などの補助機能も充実しており、入力の手間を抑えながらスムーズに活用できます。
ダッシュボードでは売上実績や受注確度などがリアルタイムで可視化され、データに基づく営業判断やチームの状況共有がしやすくなります。AIによる受注予測の精度は約92%と高く、属人的な判断に頼らない営業力の底上げが可能です。
導入実績は2,300社以上、契約継続率は98%と非常に高く、ISO/IEC 27001やプライバシーマークなどの認証も取得しており、セキュリティ面でも安心して利用できます。スマホやタブレットから利用できるモバイルアプリもあり、フィールド営業にも適応しています。
AIの支援による営業活動の最適化と、現場が扱いやすい操作性を兼ね備えているため、Mazrica Salesは大手企業にとっても、実務への定着と成果の両立が期待できる有力なSFAツールです。
戦略箱ADVANCED

戦略箱ADVANCEDは、サン・プラニング・システムズが提供する国産SFAツールで、営業戦略の実行力を高めるための設計が特徴です。顧客情報や商談データの一元管理に加え、営業行動や売上目標との紐づけが明確にでき、マネジメント層は進捗の「見える化」によって現場とのギャップを把握しやすくなります。
現場向けには、入力のしやすさやスマートフォン対応が重視されており、日報・活動記録も最小限の操作で登録可能。名刺管理やスケジュール、ToDoなどの機能も統合され、営業活動に必要な情報が一覧で把握できます。さらに、営業支援だけでなく、受注後のアフターサポート記録などにも対応しており、顧客満足度の向上に貢献します。
カスタマイズ性も高く、業種や企業規模に応じた画面設計が可能。導入後は専任のサポートチームが運用定着を支援し、改善提案までフォローしてくれます。営業改革を本気で進めたい企業や、KPIマネジメントを強化したい中堅~大手企業にとって、有力な選択肢のひとつです。
eセールスマネージャー

eセールスマネージャーは、ソフトブレーンが開発した純国産のクラウド型SFA/CRMで、5,500社を超える導入実績と95%の定着率を誇る信頼性の高いツールです。特に注目すべきは、案件・顧客・スケジュールなどを一度の入力で複数画面に反映できる「シングルインプット・マルチアウトプット」機能。さらに、日本の営業現場でよく使われるルート営業や地図連携、タイムライン形式での日報作成にも対応しています。
価格も導入しやすく、月額3,500円から利用可能です。専任アドバイザーが初期設定から運用定着までを丁寧にサポートし、24時間以内にチャット対応を行う体制が整っているため、現場でも安心して利用できます。
ダッシュボードでは営業活動をわかりやすく可視化でき、マネージャーは課題のある箇所をワンクリックで深掘りできるなど、分析機能も充実。スマホやタブレットにも対応しており、外出先からのリアルタイムなデータ入力にも対応しています。
導入企業には、大和製衡やオザワ科学、フルテックなどがあり、営業プロセスの可視化や部門連携の強化、属人化の解消といった具体的な効果が多数報告されています。さらに、クラウド基盤をAWSに移行したことで、データベース関連コストを70%削減した例もあり、信頼性と効率性を兼ね備えた基盤も魅力のひとつです。
こうした日本市場に適した設計とサポート体制の充実、さらにコスト面での優位性により、eセールスマネージャーは中小企業はもちろん、大企業にも支持されています。
NICE営業物語 on kintone

システムズナカシマが提供する「NICE営業物語 on kintone」は、営業現場の声を反映しやすい柔軟な設計で、継続的に活用やすいSFAツールです。豊富な開発実績と、業種別に最適化されたテンプレートを活かした純国産のクラウド型営業支援ができる点が特徴と言えます。kintoneをベースに構築されており、営業スタイルや業務内容に合わせて、画面項目やワークフローを自由にカスタマイズできるセミオーダー型の柔軟な設計が特長です。
営業担当者向けにはスマートフォン対応の専用アプリ「Nice営業物語 Smart3」が用意されており、外出先からでもスケジュールの確認や営業報告が簡単に行えます。管理者や経営層には、商談進捗や売上予実などをリアルタイムで可視化できるダッシュボード機能が提供され、部門単位や拠点別の分析もスムーズに行えます。
名刺管理、地図連携、メール・ファイル共有、ワークフロー機能なども標準搭載されており、情報の入力から社内共有、部門間の連携まで一貫してサポート。kintoneの既存機能とシームレスに連携できるため、二重入力や情報の断絶が起こりにくい設計です。
価格はテンプレート費用に加え、kintoneライセンス(1ユーザーあたり月額1,800円、10ユーザーから)を必要とし、初期費用は10万円から。業種や業務運用に応じて柔軟なカスタマイズが可能です。
多様な業界で導入されており、営業報告の効率化、商談進捗の可視化、組織的な営業運用の定着といった成果を上げています。自社業務にしっかりとフィットするSFAを、無理なくスピーディーに導入したい中小企業やスタートアップに適した選択肢といえるでしょう。
Sansan

Sansanは、法人向けの名刺管理を中心とした営業DXサービスです。名刺情報をスキャンや撮影で取り込み、AIとオペレーターによる高精度(99.9%)なデータ化を実現しています。取り込んだ名刺情報は、企業データベースや人事異動情報と自動的に照合・更新されるため、常に最新の顧客情報の維持が可能です。
組織図や人事変動の情報がリアルタイムで反映されるため、営業ターゲットの特定やアプローチの精度向上に役立つでしょう。メール配信やタスク管理などの機能も備えており、案件創出から顧客育成まで幅広くサポートしてくれます。
SFA機能はシンプルですが、SalesforceやHubSpotなど主要なSaaSとの連携性が高く、既存のCRM基盤を活用している企業との親和性も高いです。
料金は利用人数やスキャン件数などに応じた従量課金制で、詳細は個別見積もりとなっています。現在、1万社以上の企業が導入しており、「名刺を組織の資産に変える」というコンセプトが浸透しているのも特徴です。名刺情報を起点としたリード管理を重視する企業にとって、有力な選択肢となります。
GRIDY SFA

GRIDY SFAは、Knowledge Suiteが提供するクラウド型営業支援ツールで、顧客管理・商談管理・活動履歴・分析といった機能を、シンプルかつ直感的な操作性で利用できます。顧客の詳細画面には、担当者情報、スケジュール、ToDoなどの関連データが一画面に表示され、営業チーム内での情報共有がスムーズに行える設計です。名刺スキャン機能と連携することで、接触履歴を自動で蓄積でき、リード情報の取りこぼしを防止します。
グループウェアとの統合により、メール、スケジュール、ファイル共有、ワークフローなども一元管理できるのも大きな特長です。カスタム項目の追加や検索条件の保存、細かなアクセス権限の設定なども可能で、多様な業務スタイルに柔軟に対応できます。
料金体系は月額定額制で、ユーザー数に制限がないため、規模の小さな組織から大規模なチーム導入まで対応できる拡張性を備えています。コストを抑えながら、本格的な営業支援体制を整えたい中小企業にとって、現実的かつ安心感のある選択肢です。
WaWaFrontier

WaWaFrontierは、導入のしやすさと運用のスムーズさに定評があるクラウド型SFAツールです。日報の予定や実績入力が簡潔に行える設計で、フィルターやコメント機能を活用すれば、案件の進捗確認や営業活動の管理を効率的に行えます。マネージャーは「いいね!」やコメント機能を使いながら、部下の日報を確認・フィードバックでき、チーム全体の動きを可視化しやすくなっています。
名刺スキャン連携により顧客との接触履歴を自動で蓄積し、商談情報の抜けや重複を防止。受注予定表や行動分析機能を使えば、最大12か月先の売上予測や営業活動の傾向も可視化され、戦略的な意思決定を後押しします。
スマートフォンやタブレットにも対応しており、外出先や移動中でも手軽にデータ入力・確認が可能です。初期費用は不要で、1IDあたり月額1,000円から利用できる手頃な価格設定も魅力の一つです。
日報の入力効率を高めつつ、情報共有と営業分析も支援してくれるWaWaFrontierは、特に日報文化が根付いている企業や、ルート営業中心の現場にフィットする実用的なSFAツールといえるでしょう。
ホットプロファイル

ホットプロファイルは、株式会社ハンモックが提供するクラウド型の営業支援ツールです。SFA(営業支援システム)、名刺管理、地図連携、メール配信など、営業活動に必要な機能を一つのプラットフォームで利用できる点が特長です。
名刺管理機能を活用することで、顧客情報を自動的にデータベース化し、営業履歴や商談情報、行動予定などをまとめて管理できます。これにより、案件管理の抜け漏れやリードの機会損失を防ぐことが可能です。
地図機能を使って営業エリアや訪問ルートの最適化も図れるため、外回り営業の効率化にも貢献します。さらに、蓄積したデータをもとに、見込み度の高い顧客を抽出し、メール配信機能を活用したアプローチも行えます。
料金プランや初期費用については、利用規模や導入内容によって異なり、公式サイトでは個別見積もりとなっています。導入時には、設定や運用に関するサポートやトレーニングも提供されており、さまざまな業種・業界で活用されています。名刺管理から段階的にSFA活用を進めたい企業にとって、柔軟に導入できる営業支援ツールです。
Sales Hub

Sales Hubは、HubSpotが提供するCRMプラットフォームの一部であり、営業活動を包括的に支援するSFA機能を備えたグローバルツールです。顧客情報、商談進捗、メール・電話の履歴などを一元管理でき、シームレスな営業プロセスを構築できます。特に、GmailやOutlookとの連携、Slack通知、カレンダー同期などが自動化されており、営業現場の効率化に大きく貢献します。
特徴的なのは、見積作成・電子署名・取引完了までを一つのツールで完結できる機能群にあり、ワークフローの自動化やリマインダー設定なども標準装備されています。また、AIによるリードスコアリングやメール開封通知など、インサイドセールスにも対応した高度な分析・通知機能を搭載しています。
料金体系は、無料版から始められる柔軟な構成で、スタートアップから中堅・大手まで導入可能。有料プランはStarter(月額1,800円~)、Professional(月額10,800円~)、Enterprise(月額18,000円~)と段階的な料金体系が用意されています。
英語表記が多い点には注意が必要ですが、日本語対応のサポートや導入支援も整備されています。高度な営業自動化とCRM統合を同時に進めたい企業にとって、Sales Hubは強力なソリューションです。
Knowledge Suite

Knowledge Suiteは、グループウェアとSFA、CRMが一体化した純国産のクラウド型営業支援ツールで、特に中小企業からの支持が厚い総合プラットフォームです。商談管理、顧客管理、活動履歴、スケジュール管理、レポート出力までを一画面で操作でき、情報の散在を防ぎながら営業業務を効率化できます。
特徴は、定額制でユーザー数無制限というコストパフォーマンスの高さに加え、ワークフロー・ファイル共有・社内掲示板などの機能を統合している点です。部門間の連携や社内情報共有が自然に促進され、営業活動と社内業務の双方をバランスよく支援します。
名刺管理アプリ「GRIDY 名刺CRM」と連携することで、名刺情報から顧客データを自動で蓄積・整理でき、営業活動の精度向上にも貢献。スマホ・タブレットにも対応しており、外出先からの報告・確認もスムーズです。
カスタマイズ性も高く、各企業の業務フローに合わせた柔軟な設定が可能です。主な料金プランは、SFAスタンダード(月額55,000円)、SFAプロフェッショナル(月額85,000円)、SFAエンタープライズ(月額155,000円)が用意されており、プランごとに容量や機能の制限が異なります。グループウェアとの統合を前提に営業支援を強化したい企業にとって、Knowledge Suiteは非常に相性の良いツールといえるでしょう。
cyzen

cyzenは、外回り営業やフィールドワークに特化したモバイル型クラウドSFAツールです。スマートフォンやタブレットからワンタップで報告書を作成でき、活動履歴や訪問記録をリアルタイムで共有可能。地図表示型の活動管理により、誰がどこでどのような行動をしているかを視覚的に把握でき、現場管理や営業効率の向上に役立ちます。
GPSを活用した訪問記録や写真付き報告書、自動ルート記録機能を備えており、報告業務の簡素化とデータの信頼性を両立。上司の確認やフィードバックもアプリ上で完結するため、情報伝達のミスやタイムラグを大幅に削減できます。
Salesforceやkintoneなどの外部サービスとも連携でき、既存のCRMやデータ基盤との統合運用もスムーズです。データ集計・分析機能も充実しており、営業工数や訪問頻度の偏りなどを可視化し、継続的な業務改善にも貢献します。
料金は、月額1,000円~4,000円/ID(税抜)で、プランや機能によって異なります。最低契約ID数は5または10からで、別途初期費用も必要です。14日間の無料トライアルも用意されています。
外回りが多く、現場の状況を即座に把握・報告したい営業組織にとって、cyzenは実用性と導入効果の高い選択肢です。
Translead CRM

Translead CRMは、クラウド型で提供される営業支援・顧客管理ツールです。ITベンダーや製造業をはじめ、1万社以上の企業で導入されており、受注案件や営業活動、顧客情報を一元管理することで、社内共有や部門間連携の円滑化、営業効率と成果の向上をサポートします。
見積・受注・請求といった業務プロセスの連携や、プロジェクトごとの収支管理が可能な点が特長です。営業フェーズの可視化や案件ごとの粗利確認、原価管理など、財務面のサポート機能も充実しており、営業部門と経理部門の橋渡しとしても有効に機能します。
複雑な業務プロセスにも対応できる柔軟なカスタマイズ性や、多様な業種・業態に適応できる設定項目も備えています。外部システムとの連携機能も豊富で、既存のERPや会計システムとの統合もスムーズです。
料金プランは、無料プランのほか、月額2,684円から12,376円(税抜)の有料プランが用意されており、初期費用は無料またはプランにより異なります。無料トライアルも利用可能です。
営業情報とプロジェクト収支を一括で管理・分析したい企業にとって、Translead CRMは非常に有力な選択肢です。
Report@

Report@は、日報・報告業務のデジタル化を軸にしたクラウド型営業支援ツールで、営業現場の「入力負担の軽減」と「報告の可視化」に特化しています。スマートフォンやタブレットに対応しており、外出先から簡単に日報を作成・提出できる設計が好評です。
特徴的なのは、写真付き報告や音声入力機能に対応しており、現場の状況をリアルに記録できる点です。営業だけでなく、建設やフィールドサービスなどの業種にも対応しており、多様な現場での活用実績があります。
また、提出された報告は管理者画面でリアルタイムに確認でき、コメント機能やアラート通知も搭載。チーム全体の活動状況を即時に把握できるため、マネジメント業務の効率化にもつながります。
シンプルな構成で導入がしやすく、初期設定も簡単なため、ITに不慣れな現場でも定着しやすいのが強みです。現場主導で運用しやすいSFAツールとして、多くの企業に支持されています。
UPWARD

UPWARDは、外回り営業の生産性向上に特化したクラウド型SFAで、地図と位置情報を軸にした独自機能が特長です。訪問先の近隣顧客を自動表示する「周辺アプローチ」や、行動履歴をマップ上で可視化する「活動ログマップ」など、移動時間と営業機会の最大化を実現します。
スマートフォン専用アプリをベースとしたUIは直感的で扱いやすく、営業現場での入力負担を軽減。報告はワンタップで行え、写真・音声・位置情報付きで提出できるため、現場の臨場感をそのまま本部へ伝えられます。
さらに、Salesforceやkintoneなど他ツールとの連携も柔軟で、自社のIT環境に応じたカスタマイズ運用が可能です。活動データをリアルタイムで収集し、KPI管理やルート最適化にも活用され、効率的な営業体制の構築を支援します。
フィールドセールス中心の営業体制を持つ企業にとって、営業力の底上げと現場情報の見える化を同時に実現できる点が大きな魅力です。
Zoho CRM

Zoho CRMは、世界で25万社以上に導入されているグローバル対応のCRM/SFAツールで、中小企業から大企業まで幅広く支持を集めています。案件管理・顧客管理・メール連携・ワークフロー自動化・AI予測など、営業活動を多角的にサポートする機能が揃っており、カスタマイズ性の高さも特長です。
特に日本市場向けには、Zoho Japanによる日本語サポート体制や導入支援が充実しており、初めての導入でも安心して運用が始められます。営業進捗を把握しやすいパイプラインビューや、セールスオートメーションによる手作業削減も高評価です。
加えて、営業支援AI「Zia」が、成約確度の高い商談やフォロー漏れの顧客を提案してくれるなど、戦略的な営業活動をサポート。外出先からの利用にも適したスマホアプリも用意されており、情報の入力・確認・通知受信がスムーズに行えます。
無料プランから使えるスモールスタートと、段階的なアップグレードが可能な料金体系により、成長に合わせて最適な運用ができるのも魅力です。
Sales Force Assistant

Sales Force Assistantは、NIコンサルティングが提供する純国産のSFAツールで、「見える化エンジン」を活用した営業支援に特化しています。主な特長は、営業日報・活動報告・案件管理・顧客管理・スケジュール管理などを一元化しながら、マネジメント層が現場の状況を即座に把握できる視認性の高さにあります。
特に「可視化・気づき・即対応」をコンセプトに、報告内容をAIが自動分析し、気づきとなるポイントをマネージャーにアラート表示。これにより、営業現場の変化や課題を早期に察知し、迅速な対応が可能となります。
モバイル対応も進んでおり、訪問先での報告入力や地図連携によるルート営業支援など、フィールド業務における使いやすさも追求。さらに、音声入力や定型文入力機能などにより、入力負担の軽減と定着率向上も実現しています。
中堅企業を中心に多くの導入実績があり、営業管理の精度向上やマネジメントの効率化を目的とした企業に適した選択肢となっています。
JUST.SFA

JUST.SFAは、ジャストシステムが提供するクラウド型営業支援ツールで、シンプルな操作性と柔軟なカスタマイズ性が特長です。営業担当者の使いやすさを最優先に設計されており、最小限の入力作業で案件管理や顧客情報、商談履歴の記録・共有が可能です。
「使われ続けるSFA」をコンセプトに、業界・業種に合わせたテンプレートや入力支援機能を豊富に搭載しており、導入から定着までのハードルを下げています。ダッシュボード機能では、営業状況や売上進捗が一目で把握でき、マネジメント層の分析・指示もスムーズに行えます。
モバイル版アプリも完備しており、外出先からのデータ登録や確認も可能。さらに、GoogleカレンダーやMicrosoft 365との連携により、スケジュールの二重管理を回避できます。
料金体系は明朗で、必要な機能に応じたプラン選択が可能なため、中小企業から大企業まで幅広く対応。国産ツールならではのサポート体制と柔軟性で、初めてSFAを導入する企業にも適しています。
InfAjast

InfAjastは、インフォテックが提供する営業・顧客管理に特化した国産のSFAツールで、業務フローや組織体制に応じた柔軟な設定が可能な点が特長です。大手企業を中心に導入されており、情報システム部門や営業管理部門が求める高いセキュリティと拡張性に対応しています。
特徴的なのは、顧客や案件情報の入力・更新履歴を自動で管理できる「ログトレース機能」や、承認フロー付きの日報提出機能、グループ別の閲覧権限設定など、企業内の情報管理とコンプライアンスを強く意識した設計です。分析レポート機能も豊富で、パイプライン管理やクロージング予測の精度向上に寄与します。
既存の基幹システムやBIツールとの連携にも強く、APIやCSV連携により、二重入力の手間を省きつつ、部門間での情報共有をスムーズに実現できます。
導入支援から運用保守までを一貫して提供しており、初期構築のサポートも充実。特に製造業や情報通信、金融業など、複雑な営業プロセスや承認フローを持つ企業に適しており、堅牢な管理体制のもとで営業改革を進めたい企業に選ばれています。
SFA導入後に成功させる3つのコツ
SFAは導入して終わりではなく、その後の活用と定着が成果に直結します。現場に根づかせるためには、導入前の準備から導入時のルール整備、運用後の継続的な改善までを段階的に行うことが重要です。この章では、SFA導入を成功に導くために押さえておきたい3つのステップを、順を追ってわかりやすく解説します。
導入前には目的・営業課題は明確かを確認
最も重要なのは「何のために導入するのか」という目的を明確にすることです。単に「効率化したい」「他社が導入しているから」といった理由では、選定や運用フェーズで迷いやズレが生じやすくなります。営業活動における課題がどこにあるのか、たとえば「商談の進捗が把握できない」「個人任せで属人化している」「受注率を上げたい」など、現場の実態を具体的に把握することがスタート地点です。
営業マネージャーと現場メンバーの間で目的や優先順位を共有しておくことも大切です。SFAは、管理者の視点だけでなく、日々の入力を担う現場側の理解と納得がなければ定着しません。そのためには、導入前の段階で関係部門の意見を集め、要望や懸念を洗い出すプロセスが不可欠です。
目的が明確であれば、ツールの選定基準も明確になり、自社に本当に合った製品を見極めやすくなります。また、導入後の活用効果の検証や改善もしやすくなり、無駄な工数やコストの削減にもつながります。成功の第一歩は「導入の目的」と「営業課題の可視化」です。
本導入する際は入力ルール・マニュアルを整備
導入前には、現場でスムーズに運用できるよう「入力ルール」と「操作マニュアル」を整備しておくことが重要です。ツールの導入に失敗する企業の多くは、入力の基準が曖昧なまま運用を始めてしまい、情報の粒度や項目のばらつきが発生し、結果としてデータ活用が困難になるという共通点があります。
たとえば、商談のフェーズ定義を統一する、案件名や顧客名の表記ルールを明確にする、活動報告の記入例を共有するなど、入力時の判断をできる限り属人的にしない工夫が必要です。また、入力のタイミング(訪問直後、当日中など)をルール化することで、情報の鮮度を保ちながら正確なデータ蓄積が可能になります。
操作マニュアルに関しては、文字だけでなく画面キャプチャや動画を活用し、誰が見てもわかる内容にすることが望ましいです。加えて、社内勉強会や個別フォローを行うことで、定着を促進しやすくなります。
SFAを業務フローに定着させるためには、初期段階で「どう入力し、どう活用するか」を明文化し、組織全体で共通理解を持つことが不可欠です。
運用後はKPI設計と定期レビューを忘れずに
SFAを導入して運用が始まった後も、継続的な成果を上げていくには、KPI(重要業績評価指標)の設計と定期的なレビューが欠かせません。SFAには多くの営業データが蓄積されますが、それを活用できなければ、せっかくの仕組みも形骸化してしまいます。まずは「どの数値を成果の指標とするか」を明確にし、営業戦略と紐づけたKPIを設計しましょう。たとえば「週あたりの商談数」「案件の成約率」「訪問件数」など、業種や営業スタイルに応じて適切な指標を選定することがポイントです。
KPIを設定したら、次は定期的なレビュー体制の構築です。週次・月次などの定例会議でSFAデータをもとに進捗状況を確認し、目標との乖離があれば原因を分析して次のアクションに反映させます。レビューを通じてデータの重要性が認識されれば、現場の入力精度も自然と高まっていきます。
KPIは導入当初から固定する必要はなく、運用フェーズやチームの成長に応じて見直すことも大切です。数字をチェックして終わりにせず、戦略や教育、業務改善に活用してこそ、SFAの真価が発揮されます。運用後こそ継続的にSFAを活かす姿勢が求められます。
まとめ
SFAツールの選定では、自社の規模や営業スタイルに合った機能性・操作性・サポート体制を見極めることが成功の鍵となります。大手企業であれば高機能かつ柔軟な連携性が求められ、中小企業やスタートアップではコストパフォーマンスや現場への定着しやすさが重要です。
導入前の目的整理から導入後の運用体制まで一貫して検討することで、SFAを単なる管理ツールにとどめず、成果につなげる営業基盤として活用できます。この記事を参考にしつつ、自社に最適なSFAを見つけ、営業の生産性向上と業績改善に活かしていきましょう。